【使い倒しました】『英文解釈教室』レビュー!難易度は?効果は?

こんにちは!あさみんです。

英語学習者の間で人気のベストセラー「英文解釈教室」。
この記事では読み始めたきっかけから、難易度、感想について
レビューしていきたいと思います。

目次

読み始めたきっかけ


私が英文解釈教室にチャレンジしようと思ったのは、
「英文解釈教室を読むと、読めない文がほぼなくなる」というレビューを見たからでした。
読み始めたのは英検準1級を取得した直後。
1級に向けた長文対策に、文法のやり直しもかねてチャレンジすることにしました。

読み終わるのにかかった時間


1周読み終わるのに、1日1時間程度の学習で1ヶ月半かかりました。
他の方のレビューを見ても、平均的な日数かと思います。
根気は要りますが、急いでさっと読み切るよりも、時間をかけてきちんと理解した方が良いと思います。

英文解釈教室の構成


英文解釈教室は各セクションで文法事項の説明⇨例文5〜6文(解説つき)⇨少し長めの練習問題1〜4文程度×1〜3問という構成になっています。
練習問題の全訳は別冊ですが、解説は問題のすぐ下にあるのでそのまま読むことができます。
例文で実際の使われ方を何パターンも学習でき、そこを正しく読む力がついているかどうかを練習問題で確認することができるので、読解力がつくという構成です。

英文解釈教室のおすすめの使い方


英文解釈教室のおすすめの読み方は下記の通りです。

1.各セクションの説明をじっくり読む
2.説明された内容が例文で実際に使われていることを確認、印をつける
(この際、わからない単語や熟語も辞書で調べる)
3.練習問題はわからない単語・熟語を調べながら自分なりの訳をノートに書く
4.練習問題の解説を読み、自分の訳と合わせて添削する

この方法でまずは1周、最後までやってみることをおすすめします。
なお、本の中で頻繁に「⇨○○章を参照」、と示されていることがありますが
その時にはきちんと確認したほうが定着します。

どれくらいのレベルの人におすすめなのか


『英文解釈教室』は初心者から高いレベルまで誰にでもおすすめできる、とは言えません。
品詞など最低限の知識は求められるため、英検準2級程度、TOEIC600以上のスコアがあると
挫折せずに、理解しながら読み進められると思います。

英文解釈教室の難しいポイント


英文解釈教室はよく「難しい」と言われますが、具体的に難しいのは下記のような点だと思います。

英文法の前提知識が必要

英文解釈教室を読むには、ある程度英文法の用語について前提知識が必要です。
英文法の「副詞的目的格」「形容詞節」といった用語が説明なく出てきます。
形容詞とは何か?副詞とは何か?という基礎的な品詞の知識がない方は
まずは中学〜高校生向けの基礎的な参考書からやり直すことをおすすめします。

出てくる単語が難解

例えばpacifists(平和主義者)despotic(独裁的)inexhaustibility(無尽)などといった、難解な単語がいくつも出てきます。
しかし、逆に言えばこの参考書によって新しい語彙を学べる、ということでもあります!
辞書を引きながら読んでいくのも良いでしょう。

1文が長い

各セクションに練習問題の例文が掲載されていますが、長い時は1文だけで4行くらいあります。
関係詞や代名詞の指すものなど、頭を使って分解していく作業が必要です。

テーマが難しい

練習問題で扱っている例文は歴史・科学・人種・文学など知的でアカデミックなものが多く
日本語でも理解するのが少し大変です。
ただし、解説は詳しく丁寧です。
英検1級の長文に出そうなものが多いので、英検を目指す方には訓練になると思います。

総合的な難易度は★★★★✩といったところかと思います。

英文解釈教室の効果

読解力が上がった!

英文解釈教室で英文読解の訓練をしたことで、「正しく英語を読む力」がアップしました。
今までは単語から大体の意味を推測して読んでいましたが、ページが進むにつれて
「この構文は強調構文ではないか」など、構造を意識して正しく読めるようになりました。
伊藤先生の解説で自分の解釈が合っていることも確認でき、成長を実感できました。

語彙力が上がった

英検準1級・1級の単語帳は一通り終えましたが、それでも知らなかった語彙や熟語を新しく学べました。
基礎的な単語でも新しい使われ方を学習できたりと、語彙力が大きくアップしました。

アカデミックな内容の長文へのハードルが下がった

今までは自然科学や歴史、研究関係の長文を英文で読むとき、少し構えてしまったり
始めの数行で「最後まで読めるかな・・」と不安を感じてしまっていました。
多少難しい内容とはいえ、英検やTOEICの長文ほどではなく、ほどよい長さの例文を読むことで
アカデミックな内容の長文を読むことへの心理的ハードルが下がりました。
伊藤先生が「つまりこういうこと」という解説をちりばめてくれているおかげで、むしろもっと読みたい!と思えるようになりました。

やり切った実感が得られた

英文解釈教室の練習問題は難しいので、一周を終えたときにはかなりの達成感がありました!
手応えもあったので、英文法はこの本で一区切りつけ、次のステップに進みたいと思うことができました。

英文法の総まとめができた

正直この一冊を終えて、もう他の文法書を使う必要は感じません。
それくらい密度が深く、例外もカバーされ、解説が詳しい一冊です。
これからはこの本は辞書のように振り返り用に使い、長文読解に進みたいと思います。

1周目と2周目は読み方を変えよう


この英文解釈教室を1周やったあとは、「たくさんの英文(洋書や英字新聞)を読むことにチャレンジする」か、「英文解釈教室をもう1周やるか」の2つの道があります。
私は「英文解釈教室をもう1周さらっと読み、その後に洋書多読にチャレンジする」と決めました。
とはいえ、1周目を終えた直後で、もう1周同じ方法で読むのは結構なエネルギーが要るので、
2周目は読み方を変えることにしました。

■1周目の読み方(訳出メイン)
・説明ページはじっくり読み、英文は1度ずつ音読
・練習問題は訳をノートに書き、解説を読んで赤ペンで修正
■2周目の読み方(復習+音読メイン)
・説明ページを流し読み、理解が足りなかったところは適宜書き込み
・練習問題は頭の中で訳を考え、そのまま解説を読んで答え合わせ
・英文は2回以上音読する

この方法でも十分効果はあるので、さらっとでも2周読むことをおすすめします!

まとめ

「英文解釈教室」私は購入して取り組んでみて本当に良かったと思います。
2周読んで文法の総仕上げをしたら、今後は辞書のように迷ったときの手引書として使いたいと思っています。
確実に読解力がアップする「英文解釈教室」、いつも手元に置きたい一冊となりました。

興味のある方はぜひ、チャレンジしてみてください。

それでは!

この記事を書いた人

30代OL。英語を独学で勉強し、事務職8年半の末、海外営業へ職種転換。留学経験なし、英検1級、TOEIC950点。2才の0才のママ。

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